2025/05/19 08:04
美しさに引き込まれる、シームレスな水景
シームレスなパノラマスクリーンによって、これまでの水槽の概念を刷新したアフィネインテリア水槽。美しい水景を叶えるために欠かせなかったのが、「一枚曲げガラス」です。
今、日本に流通している水槽のほとんどは、板ガラスをシリコンで接合した四角い形状をしています。しかし、接合部が「枠」になることで、どうしても視界の邪魔になっていました。そこで、アフィネインテリア水槽はガラスを接合するのではなく、「曲げる」という手法を選択。これにより、どこまでも広がるかのような、途切れのない美しい水景を実現しました。
日本の匠が描いた、究極の曲線
美しい曲線を生み出したのは、日本のガラス加工の分野でトップクラスの技術を誇る企業。意匠性と強度を兼ね備えた曲げガラスを製作できる、数少ないメーカーの一つです。ハイブランドのショーケース、高層ビルのトップライト、百貨店のエレベーター、カーディーラーのショールームなど、産業用・建築用ガラスにおいて数多くの実績を誇っています。
実は、アフィネインテリア水槽のガラスは、すべて職人の手作業によって曲げられています。車のフロントガラスのような工業製品の曲げガラスはオートメーション化されていますが、カスタムメイド・少量生産の曲げガラスは、一枚一枚、手仕事によって生み出されています。この技術を持つ企業は、日本でも片手で数えられるほどであり、そのなかでも最高峰の品質を誇るのが同社でした。工場長は、「コの字型の曲げガラスなら、日本一のクオリティだ」と胸を張ります。
製作工程には、長年の経験・ノウハウが凝縮されています。板ガラスを「モールド」と呼ばれる型に載せ、ヒーターで曲げる部分の軟化点を調整し、窯に入れて一枚ずつ曲げていきます。ガラスという素材は、熱を加えると伸び、冷めると縮みます。そのため、熱処理後の寸法や形状を正確にコントロールするのは至難のわざ。寸分違わず美しく仕上げられたカーブは、同社の卓越した技術の結晶なのです。
80Rから直線へと続く、優美なライン
「R」とは、曲線の丸みの大きさを表す単位のこと。数値が大きいほどカーブはゆるやかに、小さいほど急になります。世の中のガラス製品には30~50Rのカーブが多く見られますが、アフィネインテリア水槽は「80R」にこだわりました。このゆるやかなRこそが、目指すべき流麗な曲線だったからです。
80Rの曲線が終わるところから直線が始まりますが、この直線を「真っ直ぐ」に仕上げるのも想像以上に難しい作業。ガラスは熱処理によって必ず「反り」が生じるため、そのままでは完璧な直線を描くことができません。「反りを計算に入れて、あえて大きめの寸法でつくり、反った部分を切り落とすことで真っ直ぐな直線を実現した」とは職人談。経験に裏付けられた精緻な計算が、優美なラインを生み出しているのです。
ガラス職人が語る、アフィネインテリア水槽の魅力
”我々は、アクリル製の水槽加工を請け負うこともあります。ただ、アクリルは水圧で膨らんだり、経年で曲がったりしやすいほか、傷が付きやすいという弱点があります。アフィネインテリア水槽は第一に、素材としてガラスを選択していることに大きな価値があると思います。しかも、一枚曲げガラスなので継ぎ目がなく、ハイブランドのショーケースのように、中に入れるものを美しく演出できます。ここまで「魅せる」ことにこだわった水槽を他に知りません。
使う人が、好きなものを好きなように配置できるのも、アフィネインテリア水槽の魅力です。「何を入れようか」「どうやって飾ろうか」と、想像を膨らませる楽しみのあるプロダクトだと思います。”